Emacs 効率よく編集するために

コマンドを繰り返し実行する

コマンドを複数回使用できると便利なときがあります。例えば、バッファの中で 20行下へ移動するために C-n を20回実行したいとします。
数引数をコマンドに指定する方法は、C-u コマンドによる方法と メタ キー による方法の2つがあります。

C-u による数引数の指定例 C-u 1 0 C-n
メタ キー による数引数の指定例 M-1 M-0 C-n

単語、文、段落 を処理する

単語

M-f カーソルを次の単語の先頭へ移動
M-b カーソルを前の単語の先頭へ移動
M-d 現在のカーソルの位置から、単語の末尾まで消去
M-DEL 現在のカーソルの位置から、単語の先頭まで消去
M-@ 現在の単語に続く次の文字にマークを付ける
M-t 単語の最初の文字にカーソルがあるときは、その単語と次の単語を入れ替えます。もしもカーソルが2つの単語の間にあるときには、前後の単語を入れ替えます。

Emacs は 点 (.) や、疑問符 (?) 、感嘆符 (!) で終わり、その後で行が終わるかそれに空白が2つ続くと、文が終わると判断します。

M-a カーソルを現在の文の先頭へ、逆方向に移動
M-e カーソルを現在の文の末尾へ、順方向に移動
M-k 現在のカーソルの位置から、文の末尾まで消去
C-x DEL 現在のカーソルの位置から、文の先頭まで消去

タブから空白への変換

M-x untabify 現在のリージョンにおいて、字下げをそのままにしながら、全てのタブを空白へ展開する
M-x tabify 現在のリージョンにおいて、字下げをそのままにしながら、全て空白を可能な限りタブへ変換する

大小文字を変換する

M-u カーソルから単語の末尾までの全ての文字を大文字に変換します。
M-l カーソルから単語の末尾までの全ての文字を小文字に変換します。
M-c カーソルの文字を大文字にし、それに続く文字を小文字にすることにより、現在の単語を大文字で始めます。
C-x C-u 現在のリージョンを全ての文字を大文字に変換します。
C-x C-l 現在のリージョンを全ての文字を小文字に変換します。

無条件検索置換

M-% は、テキストを検索し、一致した場合において毎回、質問しながら置換を行います。この質問を除いた置換を行うには、M-x replace-string を使用します。


繰り返し編集作業のためにマクロを使用する

マクロの定義

  1. マクロ定義の前に、C-x ( を実行します。(この後のコマンドが記録されます。)
  2. 連続したコマンドを実行します。
  3. マクロ定義の最後に、C-x ) を実行します。

直前に定義したマクロは、C-x e によって実行することができます。数引数を指定すると、Emacs はこのマクロを指定回数実行します。例えば C-u 4 C-x e では、4回マクロを実行します。数引数が 0 では、可能な限りそのマクロを実行します。

マクロの名前の付け方と実行方法

直前に定義したマクロに名前を付けるために、M-x name-last-kbd-macro を実行します。

名前を付けたマクロは、M-x-マクロ名 で実行します。



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自己紹介

50才になる半導体エンジニアです。
大学で電子電気工学を学び、1990年にその分野のまま就職。ASICやマイコンの設計を長く続けてきましたが20年も同じ分野にいると業態も衰退したり変化するもので退職し、今は外資のIT系会社に再就職して設計請負業をやっております。
お問い合わせは
nakata.xianzhi@outlook.com







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